年齢を重ねて、抜け毛や薄毛が気になってきた方は頭皮ケアとして、毎日のシャンプーを育毛シャンプーに変えてみる事もおすすめです。
私も30代後半を迎えて、頭頂部が気になってきたり、抜け毛も気になってきました。
でもいろいろな種類の育毛シャンプーが発売されていて、どんな商品を選べばよいのかわかりませんよね。
そこで育毛シャンプーとはどういったものなのか、また効果や普通のシャンプーとの違いなどを徹底解説します。
定期購入の育毛シャンプーもたくさんありますが、とても高価な商品が多いので今回は市販されている2,000円以下でお手頃な商品に限定してご紹介していこうと思います。
育毛シャンプーってどんなもの?
まずは、育毛シャンプーとはどういったものなのかを解説していきたいと思います。
育毛シャンプーの定義
実は育毛シャンプーというジャンルがあるわけではなく、各メーカーが「育毛シャンプー」「スカルプシャンプー」などといった名前を付けて売り出しているに過ぎないのです。
頭皮環境を整える成分が入っているシャンプーを育毛シャンプーというだけで、商品の分類でいえば明確な定義があるわけではないのです。
育毛シャンプー
育毛シャンプーとは頭皮環境を整える成分が入ったシャンプーの事
そういった事から今回の記事では、以下のように育毛シャンプーの定義します。
- 頭皮環境の改善に期待できるシャンプー
- 頭皮にやさしい低刺激なシャンプー
特に育毛シャンプーという名前が付いていない商品でも頭皮環境のケアに効果的なシャンプーであれば紹介していきます。
育毛シャンプーの効果
育毛と名が付いているので、勘違いしがちなのですが育毛シャンプーは育毛剤や発毛剤とは違い、あくまで頭皮環境を整えるのが目的です。
抜け毛予防や薄毛予防には、頭皮環境を整える事が大切ですので、その下地を作り上げるのが育毛シャンプーに期待できる効果なんですね。
一般的なシャンプーと育毛シャンプーとの違い
一般的なシャンプーが主に髪の毛をケアする事を目的としている商品だとすると、育毛シャンプーは主に頭皮環境のケアを目的とした商品といえます。
一般的なシャンプーの目的は主に以下のようなものです。
一般的なシャンプー
- 髪の毛のつやを保つ
- 髪の毛にはり、こしを与える
- 髪の毛をしなやかにする
- 髪の毛にうるおいを与える
育毛シャンプーの目的は以下のようなものになります。
育毛シャンプー
- 頭皮を清潔に保つ
- 頭皮をすこやかに保つ
- 頭皮にうるおいを与える
洗浄成分の違い
一般的なシャンプーには界面活性剤が多く含まれているものがあります。界面活性剤とは、汚れを落とすために配合される洗浄成分の事です。
この界面活性剤が多量に含まれていると、皮脂の汚れを効果的に落とす事が出来る反面、必要な皮脂まで落ちてしまうといった事もあります。
洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭がさっぱりして気持ち良く感じる事もあると思いますが、それは頭皮にとって良い事とは限らないのです。
育毛シャンプーは頭皮環境を整える目的があるので、界面活性剤が含まれていないもの、または刺激の少ないアミノ酸系、ベタイン系などの界面活性剤を使用しているものが多いです。
一般的なシャンプーには刺激の強い界面活性剤として、高級アルコール系がよく使用されています。
アミノ酸系の洗浄成分
低刺激で保湿力が高い成分が多く含まれている洗浄成分です。アミノ酸系のシャンプーは低刺激ゆえに洗浄力は若干劣ります。
以下のような成分がアミノ酸系のシャンプーに含まれています。
主なアミノ酸系成分
- ココイルメチルタウリンNa
- ココイルメチルアラニンNa
- ココイルグルタミン酸
- ココイルアラニン
- ラウロイルメチルタウリンNa
- ヤシ油脂肪酸
ベタイン系の洗浄成分
天然由来の成分で低刺激・保湿力に効果の高い洗浄成分です。アミノ酸系と同様にそのぶん洗浄力は劣ります。ベビーシャンプーなどにも使用されている優しい成分です。
以下のような成分がベタイン系のシャンプーに含まれています。
主なベタイン系成分
- ラウロイルプロビルスベタイン
- コカミドプロビルベタイン
- ココアンホ酢酸
高級アルコール系の洗浄成分
洗浄力が高く、泡立ちが良いのが高級アルコール系の洗浄成分です。そのぶん刺激が強く皮脂を落とし過ぎたり、頭皮に負担をかけてしまうこともあります。
以下のような成分が高級アルコール系のシャンプーに含まれています。
主な高級アルコール系成分
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
硫酸と名の付く成分が特徴なので、これらの成分が多く含まれていたら高級アルコール系のシャンプーといえます。
以上のことから育毛シャンプーを選ぶ際は、刺激の強い高級アルコール系のものは避けて、アミノ酸系かベタイン系のものを選ぶようにしましょう。
選びたい育毛シャンプー
- アミノ酸系のシャンプー
- ベタイン系のシャンプー
育毛シャンプーの効果的な使用法
では、育毛シャンプーを効果的に使うにはどうすればいいのでしょうか?基本的な育毛シャンプーの仕方をご紹介していきます。
step
1髪を1~2分しっかりお湯で予洗いをする
シャンプーを付ける前に頭をあらかじめ予洗いすることによって、髪についた汚れの大半は落ちます。汚れを落とした状態で泡立ちが格段に良くなります。
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2シャンプーをしっかりと泡立ててから髪につける
いくら刺激が弱いものを使用するといっても、シャンプーの原液を頭皮に直接つけるのは、負担になるため避けたいところです。しっかりと泡立ててから髪につけるようにしましょう。
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3指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗う
頭皮に傷が付くのを防ぐため、指の腹を使って優しく頭皮を洗いましょう。その際にゴシゴシと洗うのではなく、頭皮を意識して洗う事で、効率的に毛穴汚れや皮脂汚れを落とすことが出来ます。
step
4洗い残しの無いようにしっかりと洗い流す
シャンプーの洗い残しは、頭皮に負担を掛けてしまいかゆみやフケの原因にもなってしまいます。育毛シャンプーなので、成分を残してもいいと思ってしまうのは誤解ですので、しっかりと洗い残しの無いように流しましょう。
step
5育毛剤や頭皮用美容液などを使用する
育毛シャンプーで頭皮が清浄になったところで、普段お使いの育毛剤や頭皮用美容液などのヘアケアを行います。
自分に合った育毛シャンプーを選ぼう!
では、ご自身に合った育毛シャンプーの選び方のポイントをこれからご紹介していきます。
成分をチェックする
成分のチェックは実際の商品に記載されている成分表示で確認できる他、商品サイトのHPなどで確認できます。
成分は配合量の多いものから順番に記載されているので、10番目くらいまでを調べれば良いでしょう。
前述した高級アルコール系成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
自分の頭皮タイプに合わせる
ご自身の頭皮が乾燥しがちなのか、脂性気味なのかで育毛シャンプーを選んだ方がより効果的にお使いいただけると思います。
自分がどちらのタイプなのか日ごろから感じているかもしれませんが、念のため簡単な判別法をお教えします。
脂が多めのオイリー頭皮の方
頭皮だけでなく顔などがテカリやすい
髪にボリュームがなくペタンとしている
こういった方はオイリー頭皮の可能性がありますので、オイリー、脂性肌用のものを選ぶといいでしょう。
乾燥しがちな乾燥頭皮の方
乾燥肌である
乾燥によりフケの量が多い
髪がパサついている
といった方は乾燥頭皮の可能性がありますので、乾燥肌用、ドライ用のものを選ぶと良いでしょう。
2,000円以下で買える育毛シャンプー10選
お手頃な価格でなるべく低刺激なものを厳選しつつ、おすすめの育毛シャンプーをご紹介していきます。
①ロート製薬 メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプー
製薬会社のシャンプーだけあって特に、フケやかゆみを防ぐことに注視して作られたアミノ酸系のノンシリコン育毛シャンプーです。
お値段もお手頃で手に入りやすいです。頭皮にやさしく乾燥肌の方におすすめです。
②ウルオス 薬用スカルプシャンプー
こちらも製薬会社のシャンプーでアミノ酸系のノンシリコン育毛シャンプーです。メントール配合でさっぱりとした洗いあがりが期待できます。
髪の表面にリンス成分が残る工夫がされていて、リンスの要らない仕上がりになるという特徴があるので、時間がない時などにはおすすめの商品です。
③マーロ 薬用デオスカルプシャンプー
メンズヘアケアブランドとしておなじみのMARO(マーロ)から頭皮環境を整える他に、優れた殺菌力でニオイの原因の除去にも効果的なアミノ酸系のノンシリコン育毛シャンプーです。
殺菌力に優れているため、刺激は他のものと比べ少し強めな印象です。
④クワトロボタニコ ボタニカル スカルプ アンド ヘアシャンプー
豊富なメンズケア商品を多く取りそろえる、クワトロボタニコから発売されているノンシリコンのアミノ酸系の育毛シャンプーです。
天然・植物由来成分を多く含み、頭皮にやさしく特に乾燥肌の方におすすめの商品です。
⑤熊野油脂 スカルプケア薬用シャンプー
熊野油脂のノンシリコンのアミノ酸系の育毛シャンプーです。うるおい成分のグリチルリチン酸ジカリウム配合で頭皮を保湿して、乾燥を防ぎます。乾燥肌の方におすすめです。
⑥アンファー スカルプD NEXT オーガニックシャンプー ドライ
頭皮ケアで有名な、スカルプDのアンファーから乾燥肌の方向けに発売されているベタイン系の育毛シャンプーです。オーガニックと名が付くだけあり、20種類の天然成分エキス配合で頭皮にやさしく、保湿成分もたっぷり含んだシャンプーとなります。
⑦ボタニスト ボタニカルスカルプシャンプー
ボタニストから発売されているベタイン系のノンシリコン育毛シャンプーです。植物天然成分を多く含み、髪にやさしく潤いを与えます。アップルとライムの爽やかな香りやアプリコットとジャスミンの香りなどの香りの良さも特徴です。
⑧ボズレー プロフェッショナルシャンプー
ボズレーから発売されているベタイン系のノンシリコン育毛シャンプー。主に女性用の商品なのですが、それだけ髪にやさしいという事がいえます。よって特に敏感肌の男性におすすめ出来る商品となっています。
⑨グール ラボラトリー リッチリペアシャンプー
ヨーロッパで生まれたグールの高級アルコール系の育毛シャンプーです。美容成分配合で頭皮環境を整える特徴と、優れた洗浄力を併せ持っています。洗浄力が高いため、敏感肌の方の使用は避けた方が良いです。
⑩カラーズ アルジェラン アロマ スカルプシャンプー
カラーズから発売されているベタイン系の育毛シャンプーです。植物由来の洗浄成分で頭皮をやさしく洗います。
泡立ちが良く、オーガニックハーブの華やかな香りが特徴的。やや洗浄力が強いので、敏感肌の方は控えた方が良さそうです。
育毛シャンプーを効果的に使おう
育毛シャンプーを使用して、頭皮環境を整えていく為に効果的な方法を2つ紹介していきますので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
シャンプーを泡立ててから使用する
育毛シャンプーには限らないのですが、シャンプーの原液を頭皮に付けるのはダメージを与える恐れがある為、避けた方がいいです。
その為には、泡立てネット、泡で出てくるポンプボトル、泡立てホイッパーなどの便利グッズを利用すると濃密泡が簡単に作れるので、役に立つと思います。
泡立て方法について詳しく書いた記事がこちらになりますので、合わせてお読みいただければと思います。
-
【頭皮にやさしく】シャンプーは泡立てが大事!モコモコ泡にするコツと便利グッズ!
もしかしてあなたはシャンプーをそのまま手に取って、直接頭に付けてゴシゴシと洗ってはいませんか? 私も以前はそうやって洗っ ...
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シャンプーブラシを使用する
頭皮を効率的にマッサージしながら洗えるシャンプーブラシを使用してみるのもおすすめです。
シャンプーブラシを使用するメリット
- 爪で頭皮を傷つける恐れがない
- リラクゼーション効果がある
- 頭皮を効果的にマッサージ出来る
シャンプーの際に指の爪が伸びていると、頭皮を傷つける恐れもあります。その点シャンプーブラシを使用すると力加減さえ間違わなければ頭皮を傷つける心配はありません。
リラクゼーションとマッサージ効果で血行を促進し、心地よい刺激を得られる。育毛シャンプーと併用することで、さらなる頭皮環境の改善に期待できます。
おすすめのものは、先が丸くて硬すぎないものです。こちらの商品などが使いやすいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?育毛シャンプーとはどういったものなのかということ、また2,000円以下で購入できるおすすめの育毛シャンプーをお伝えしてきました。
育毛シャンプーには育毛効果はありませんが、育毛の為の下準備として頭皮環境を整えるといった効果を期待できるものという事が分かったと思います。
普通のシャンプーより高いけど、頭皮環境の改善のために育毛シャンプーを使用していくことは特に30代からのヘアケアには大切なことです。
その中でも、育毛シャンプーとしては比較的お手頃な商品をご紹介してきましたので、まずはお試しとして使用してみてはいかがでしょうか?